長期的な投資案件がここまで少ないのはなぜでしょう

2000年代、内需の鶏りはあらゆる業界で顕著になっていきました。価格競争が激化の一途を辿る中、ただでさえ競争の激しい市場に、海外企業が数多く参入してきました。多くの国内企業はこのとき、人件費の抑制を余儀なくされました。当然、この戦略は、長期的に日本企業の競争力を下げることにつながっていきます。

1990年代の不況と2000年代の非正規雇用の拡大は、企業内部で人材が育成できないという結果に結びつくこととなります。技術継承ができず、次期幹部社員もいないという問題は極めて深刻で、「モノづくり」で優位にあったはずの日本の製造業が、技術の面で大きく劣化するといった事態をもたらしました。もはや、グローバル市場で競争力を持った品質・性能の製品がつくれなくなっているのです。

太陽光発電などは、まさにその典型です。かつて、日本の太陽光発電産業は世界一でした。しかしいつの間にか導入量も生産量も海外勢に抜かれています。性能の面でも、日本製だから安心できる、ということは全くなく、生産管理のきちんとできている中国製のほうが高い信頼性を得ているという状況なのです。

太陽光発電の保証の範囲と期間

長期間にわたって使用する太陽光発電システムには、使っていくうちに経年劣化等によりさまざまな不具合等が発生する場合があります。そんな時に備えて、あらかじめいろいろな保証が用意されています。ある程度、保証の範囲や期間などを把握しておくことが大事です。

例えば、太陽光パネル(モジュール)やパワーコンディショナなどの機器類の不具合は「メーカー保証」、工事に起因する雨漏れや施工ミスが原因の機器類の不具合などは「設置業者の保証」となります。この場合、どちらも無償で修理や部品交換をしてもらえますがこれは一つのデメリットもいえます。
詳しくは太陽光発電のデメリットを見てください。

それぞれ、保証の範囲と期間は次のようになります。(※すべてのメーカーと設置業者の内容は同じではないので、あくまで一般的な保証例とご理解ください)

メーカー保証

保証期間:
一般的に太陽光パネルは約20年、パワーコンディショナは約10年といった場合が多い。

対象機器:
太陽光パネル、パワーコンディショナ、接続箱、架台、モニターなどの機器類。

保証内容:
一定基準以下まで出力の低下など、機器の故障により正常な発電がされない場合に修理または交換が一般的。火災や自然災害についても補償してくれるメーカーもあり。

保証条件:
メーカーで定めた設置基準を満たしている住宅に対して、認定された販売店や設置業者による設置工事が条件。

設置業者の保証

基本的には、保証期間や範囲などは設置業者独自の設定。ただし、施工に起因する物的・人的損害や施工のミスが原因で機器類に不具合が生じた場合は、設置業者が保証する範囲となります。設置後の無料定期点検サービスも行う場合が多い。

以上のようになっています。

太陽光パネルのメーカーごとに保証内容に違いがあったり、設置業者ごとではもっと大きく内容に違いがある場合があります。なるべく、手厚い保証を受けられるものを選ぶようにしましょう。また、メーカーや業者によっては、有償でより手厚い保証を受けられるサービスを提供しているところもあります。

上記はあくまで一般的な例で、必ずしもその内容を保証するものではありませんので、実際の契約時の保証内容をご確認ください。

機器と故障の原因

太陽光発電システムの機器類の中には、どうしてもその機器の構造上、過負荷や経年劣化などにより故障し易いものとそうでないものがあります。ここでは、一般的に故障・交換などの対象になり易い機器について述べてみたいと思います。

パワーコンディショナ
寿命は10~15年といわれていますが、いちばん修理交換対象になり易い機器といわれています。その理由は、パワーコンディショナでは直流電流を交流電流に変換するなど内部に電気が流れて稼動する、いわゆる電気製品であるためです。そのため、他の機器よりも多く負荷がかかるため故障も多くなります。

モジュール(太陽光パネル)
寿命は20~30年といわれています。太陽電池で発電した電気を電極を通じて送るだけのシンプルな構造なので、機械的(内部的)な故障というのは少ないようです。しかしながら、屋上という屋外の厳しい自然にさらされるため、こもった熱によりモジュール内部のハンダが溶けて、配線不良が原因の出力低下を起こしたりします。また、地域によっては豪雪により、架台ごとたわんでしまうといったことなどもあるようです。

以上が、主な機器と故障の原因です。いろいろな機器類が連係しての太陽光発電システムです。ひとつの機器類の不具合が全体のパフォーマンス(発電)の低下を招きます。異常を素早く察知するためにも、普段から発電量を日々チェックするなどの習慣を身に付けておきましょう。